François Roubaix / ANTHOLOGIE Vol.1
¥3,500
残り1点
International shipping available
フランスという国からは独自の美学が生まれているように思うのも、アフリカ音楽に代表される民族音楽などの生々しさとはまた別の固有の生々しさがあるように感じます。
ワールドミュージックブームのときに歴史的な名作と騒がれた作品も大半はフランス録音というのも因果か、エロスを表現にしたセルジュゲンズブールしかり、独自の文化を感じます。
映画音楽の分野においても、異端的な表現者がこの国には存在しました。
海を愛した孤高の若き作曲家フランソワ・ド・ルーベという映画音楽家がいました。
あご髭とロングヘアの若者が映画音楽を作ると言った従来の固定観念に揺さぶりを掛けたのは事実であって、特に音楽を生業にしていた作曲家たちに衝撃を与えたように感じます。
ド・ルーベの独創的なアプローチは実験音楽のように映画やテレビ楽曲にて花開きます。
今作は99年に企画された編集版で、ド・ルーべ盤で有名なのはバークリーから出た三部作だとは思うのですが、より深くド・ルーべの実験性とポップス性の混合を聴けるのはこの作品だと思います。ド・ルーべの親族が関係していることもあって写真やライナーもとても素晴らしい良い資料だと感じます。
60ほどの連続ラジオものとテレビ映画ものを発表していましたが、それまでの作品では選出されなかった楽曲群が入っています。
しかも、シンセサイザーや民族楽器やら、独自の混合世界が聴けるのですが、海を愛していたことがわかるような、よりディープな楽曲が聴けるところも目玉。
代表作をも網羅しているところがまた美味しい。
希少なテレビ作品が聴けるのもマニアにとって最高な時間です。
ド・ルーべの面白いところは宅録で楽曲を制作しているという点です。
旅行をした先にて民族楽器を揃えて、その民族楽器を試しながら、型にはまらないジャズ即興演奏のテクニックから生まれた彼の手法に共感を持った彼専門のレコーディングミキサーで友人でもあるジャン=ピエール・ペリッシエと常に新たな音を模索していました。
バークリー盤のvol.3はド・ルーべの死後、彼が選出した作品でそちらも必聴です。
ミュージック・コンクレート的な手法にジャズ即興、民族楽器やシンセサイザーなどを駆使した、新たな音の混合を作っていたことがわかるのも、彼の家は少しずつミニスタジオに改造され、8チャンネルのテープレコーダー、オルガンー台とシンセサイザー2台、8チャンネルのテープレコーダーと多種多様の楽器のおかげで自宅にいながらにして曲を構想し、作曲したものを直ちに演奏し、8チャンネル各々に違った楽器を自分で録音してはまたオーバーダヴィングのテクニックを極限まで押し進めて、彼は全作曲、演奏、録音、ミックスと行うこととなるわけです。
低予算のテレビ音楽やラジオだったからこそ、
全て自分自身で行う、インディペンデントミュージックと同じ状況下にてテレビやラジオの楽曲を作っていたのは興味深いと感じます。
ド・ルーべ特有のアコースティック・エレクトリックな作品が展開されています。
シンセサイザーを介したことによって、海の中で感じたことを表現した作品は深海にまで近づいたようなディープサウンドで、海の底にある沈黙すらメロディで表しているような世界線。
伝統音楽と電子音楽との混合。
フォークロアと現代的な洗練の間に浮かぶ、水の音をド・ルーべは形作ろうとしていたことは、この作品を聴けばわかると思います。
https://youtu.be/1SlH_KRS2wE?si=qRwXzGdKiJP-_0Pa
CD盤面 M:Mint 新品同様
ジャケット M:Mint 新品同様