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pizzicato five / 女王陛下のピチカート・ファイヴ CD

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90年代、渋谷系と言われるムーブメントから出てきたグループやアーティストの中でもpizzicato fiveほど何度も再復興され、流行になるグループもいないと感じます。
そんなpizzicatoの歴史的、日本の音楽産業の転換期、89年にリリースされたのが今作「女王陛下のピチカート・ファイブ」。
こちらは95年の再発盤となります。
その長い歴史ゆえにメンバーチェンジを何度も繰り返して、最終は自分の責任は自分でとると言わんばかりに音楽家は自ら歌唱するところまでいくわけだから、70年代的思想を持って表現を行っているというところがpizzicato fiveの最大の魅力だと感じます。藤本卓也ばりの領域。
今作がpizzicatoのもっとも美味しい素が入っているような、交差が聴けるところが最高。
個人的に2ndから今作に至ってのpizzicatoのバランス感覚がとてつもなく現代的と思ってしまいます。
1st「couples」で聴かせてくれた、国産フォークミーツ、cmソング、70年代職業作家調+ヨーロッパサントラな世界観もオリジナリティ豊かですが、そんな世界を完全破壊して、挑んだのが2ndからの世界であり、破壊の素は間違いなくオリジナルラブの田島貴男の加入に尽きると感じます。
今作では野宮真貴もゲスト参加しているわけですが、野宮真貴時代のpizzicatoの世界も良いのですが、男が歌うpizzicatoのバランスがとてつもなくセクシーなのです。
フリッパーズが当時のukの動きを現行のスピードへと日本のリスナーの耳を持って行ったとよく言われますが、それより早い88年にネオアコ、ブラコン、ソウル、ファンク、ヨーロッパサントラ、レアグルーヴの世界をなんともpizzicatoの独自の混合を日本の歌謡史に落としこんだところに「元ネタ文化」とは少し違ったオリジナリティで聴かせてくれたことが今聴いても新鮮な理由であり、フリッパーズでさえ、到底勝負できなかったのがよくわかる完璧な作りでもある、2ndの「Bellissima!」。
真面目な2ndを作ってしまったことから、反省して挑んだのが今作の「女王陛下とピチカート・ファイブ」であります。
2ndの「Bellissima!」と今作の二作でしか聴けないpizzicatoの時代があるわけです。
新ベリッシマからの野宮真貴が歌ってもおかしくないpizzicato節を見事に爽やかに歌いきる田島貴男の存在にまずは惚れるわけです。
そこからの「愛してる」という掛け声から始まる、エレポップ歌謡「恋のテレビジョンエイジ」の時代たらしな世界に悶絶して、歌詞と楽曲のかっこよさが対極にあるような、pizzicato流ギャグセンス満載の「リップ・サーヴィス」、サーヴィス、口のまわりー、甘い言葉ベトベトさぁと、さらりと歌う田島貴男と高浪慶太郎がまた凄すぎておもろい領域へ。
そして、なんといってもある種このプロジェクトのラストをかざる「夜をぶっとばせ」で完全に終わらせて、コンセプチュアルな今後のpizzicatoの作りを象徴するような「ゴーゴー女王陛下」で終わるところがまぁ奥深いこと。
3776の楽曲制作、世界を作り上げている石田彰氏もこちらのアルバムに多大なる影響を受けたと言われているのがなんとも嬉しい。

https://youtu.be/APtFSWBlHVU?si=an9te7GAF6J9C-Px

CD盤面 M-:Mint Minus 美品
ジャケット EX+:Excellent Plus 経年劣化が軽くあるも上質な状態・良品

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