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GIPSY KINGS / GIPSY KINGS CD

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日本でも巻き起こったワールドミュージックブーム。世界的に起きたムーブメントが日本では短命に終わったわけですが、80年代終わりから90年代初頭のムードを掻っ攫ったことだけはその時代の音楽を聴いていけばわかるわけで、ワールドミュージックと日本の音楽の交差を緻密に聴けるところも面白いところ。
セゾングループが仕掛けた数多くの文化構想がブームとなったことが今日の文化の大きな地層になっていることは間違いないと思います。
自民党の大平正芳総理大臣は文化起業家でもあったセゾングループの堤 清二社長などとの交友から、文化を国レベルで高めようとした動きがあったなかで、大平正芳総理大臣が病気で亡くなったため、この企画は民間レベルにて行うことになるわけなのですが、もし、国レベルで文化改革が進んでいたのなら、今語られている文化の話はもっと一般的な大きな伝説となっていただろうし、映画や音楽、芸術においても、ブームに終わらず、ここ日本でのまた違った未来像を見ることが出来たのではと思ったりもしています。
アフリカの音楽家たちは新しい音楽を模索して、アフリカ国内にはレコーディング施設などが無かったことから、フランスのスタジオを借りて録音をしており、サリフケイタなどの時代を作る音の前夜を聴いていたのは、フランスのレコーディングスタジオで働いていた人たちだけだったというのも面白い話しです。
しかしながら、土着的な民族音楽と最新の機器などが入り混じる混合は瞬く間に、フランス中に知れ渡ることとなり、世界中へと羽ばたきます。サリフケイタやキングサニーアデのような
革新的な音を出していた、アフリカ音楽家やアイルランド生まれのシェイン・マガウアンが率いたロック界隈でいえばポーグスなど、そして、フランスで結成した、フラメンコに南仏系ラテン音楽の要素やポップスやロックをクロスオーバーさせたフラメンコギター・バンドとして、フランスや日本でも大人気であったのが、今作のGIPSY KINGSです。
アーバンポリス24や刑事貴族、はぐれ刑事に銭形平次や暴れん坊将軍、そして、鬼平犯科帳。90年代初頭の日常からGIPSY KINGSを聴くことになるのも、こちらの作品に入っているインスピレーションという楽曲が初聴きであって、鬼平犯科帳のエンディングテーマであったために出会ってしまうわけです。
この物悲しいメロディは忘れることはなかったと思えるのも、高校生になった時に、レディオヘッドとの出会いというのが大きな音楽体験になるのですが、oasisなどの大ネタロックが好きだったことから、レディオヘッドのようなちょっと難しい音楽は聴けなかったはずが、パラノイドアンドロイドのイントロを聴いたときに、幼少の頃に聴いたGIPSY KINGS、鬼平犯科帳のエンディングが頭の中で交差して、トムヨークの悲しみの歌声と違和感なく、重なり合ったことが、その後に待っていた大きな音楽体験へと繋がるきっかけとなったわけです。
フランスでも大ヒットを記録しており、このアルバムは全体的に質の高いワールドミュージック盤となっています。こちらのアルバムには未収録ですが、日本ではキリンビール「淡麗〈生〉」CMテーマソング(1998年)として使用されたボラーレ (Volare)も有名ではないでしょうか。

https://youtu.be/V4LOW0TGyAE?si=x2Bu3QqVY6MjDFmh


CD盤面 EX+:Excellent Plus ごく軽い擦れあるが目立つノイズなし
ジャケット EX+:Excellent Plus ごく軽い擦れあるが目立つ傷なし・良品

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