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Various / Picknick Mit Hermann! CD

¥1,800

SOLD OUT

オーストリア、ウィーンのレーベル、"Rhiz Records" の97年作。
エレクトロニカという形態は00年代初頭に空前のブームとなったわけですが、パソコンでの音楽制作が一般化する前夜、クロスオーバー期、97年という絶妙な時代の産物はやっぱり面白い音が集まっていました。
特にエレクトロニカにおいては、小さな器になみなみと注がれた各種表現の波は見事にバランスを崩したことによって、ブームは一気に沈静化したように感じています。
フォークトロニカなどの作風が出てくる頃になるとダンストラックスの要素は消え失せて、リスニングの方向へと向かって行ったように、チンプンカンプンなことをやっている人が大半で、リスナーが良い理由を導き出すために考えながら、難しい顔をして聴いていたといったような、よくわからないムーブメントだったような気がします。でもある種、よくわからない行為は本気だったこともあって、何が始まるかもわからない緊張感が漂っていたことは言うまでもありません。本当にこれは良いのかどうか、やってみなければわからない、ある種、インプロが現場を牛耳っていた良い時代だとも思います。
今作の注目すべき点はエレクトロニカができる前の情景を聴けることに尽きると思います。
10年代の遅咲き、Heckerの90年代作品や坂本龍一などとの共作でも有名な、クリスチャン・フェネスのMegoから出していた1stの時期と同じ初期作品が聴けるのがミソ。
この4年後に名作"Endless Summer"がMegoからリリースされるのですから、興味深い。
00年代に入ってからのこの辺りの音は自らのパソコンで完結している音(当時のパソコン環境のみでマスタリングまで行っているケース)などの作品はパソコンの限界があるとは思うのですが、正直なところまるで聴けない作品が多い印象。同時期の作品でもきっちりスタジオとのコミットがあったであろうアーティストの録音物との差が歴然と出ています。
Lo-Fiというのも、良い録音環境があってこそのLo-Fi機材だとも思います。
上記の2人の音楽家以外の今作収録の楽曲もなかなかに真っ直ぐ行かない楽曲が多く、最高な仕上がり。
今作はきっちりスタジオで録音していることはもちろんなのですが、ハード機材で鳴らしているような音が多彩に聴こえてくるところもリアリティ、パソコン内の音を外部エフェクトにて料理しているのであろう作品など、まさにクロスオーバーな音が鳴っています。
フェネスの音もダンストラックよりに作られながらも、メロディとリズムの卓越したアイデアが聴ける作品で、これはちょっとやっぱり違うなとなってしまう。
パソコン内の音だけで使えるとなったのは、元電気グルーヴの砂原曰く、08年ぐらいと言っているので、プロツールズを使用しての録音物も日本ではフィッシュマンズの世田谷三部作の空中キャンプ時の96年が初で、オルタナの作品をプロデュースしていたダストブラザーズなども早い段階で使用はしてますが、今の環境下、楽器としてDTMを鳴らしたのは、トータスのTNT辺りが初のように感じます。
フィッシュマンズはそれより早いのだから、zakの手腕にはびっくりするのですが。
Rhizはウィーンにあるミュージックバーで、特殊な表現者たちが集まっていた場所だったことは今作を聴けば理解できるように感じます。
近年、オーストリア政府とEUの再編計画によって、Rhizがある、地下鉄高架線"ギュルテル"の下にて発生した多様なミュージックバーが集まる地区へと生まれ変わっているようで、関西で言う、梅田のNOON辺りに近いのかなと思ったり。一度は行ってみたいと思う店主でした。

CD盤面 M-:Mint Minus 美品
ジャケット EX:Excellent 経年劣化があるも全く問題のない状態・良品

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