push / band on a mission CD
¥1,300
SOLD OUT
80年代後半から90年代初頭にかけて定着した"UKソウル"。
UKソウルの代表格"push"の2010年作品。
90年代中期から後半にかけて、音楽がよりエンターテイメント化する流れにおいて、至って真面目に70年代のブラックミュージック、ジャズやファンクを現代的に鳴らそうとしていた、アンダーグラウンド、クラブ文化の中において試みが繰り返されており、イギリスにおいてはレイヴカルチャーなどが訪れて、レイヴ以後のロックが大流行りしたブリットポップの波が来る頃には生主体のACID JAZZムーブメントから来たであろう硬派なシミュレートの世界は終焉したように感じています。
ジャイルスピーターソンのTalkin' Loud周り、からUKソウル、ここ日本ではUnited Future Organizationの登場や瀧見憲司のインディーズレーベル"Crue-L"から出てきた、ラヴ・タンバリンズの95年に発表した"ALIVE"と繋がっていくわけですが、インディーズとしては異例の10万枚以上のセールスを記録した、日本のインディーズとメジャーがひっくり返った第一波の流れがこの辺りの流れと交差しているということがどれぐらいに音楽が遊びのようでいて、そうではなかったかと言ったようなことがわかるようにも思ったり。
年代が回っていると感じるのも、昨今の音楽ラバーたちの興味は今まさにこの時代(90年代中期あたりまで)の音楽ではないのかなと思うのも、今作のライナーノーツに載っているプッシュのインタビューなどを読んでいるとそう思ってしまいます。
「ヒップホップを聞いて育ってきた人間が、ここ数年はもう少し機械的じゃない音楽を聴きたがるようになってきたんだ。生のドラムやメロディ、それからホーン・セクションなんかをね」。
この感覚が音楽をやり尽くしてきた音楽人たちの本作がリリースされた2010年代の本音なら、それが一般リスナーが同等になったのは2026年の現在だとも思うのも、チカーノソウルなどの流れや、坂本慎太郎の動きなどを見ても生主体の音へとアプローチされていることは言うまでもありません。
UKソウル、ACID JAZZムーブメントからメジャーの流れを作り出したジャミロクワイの名仕事の数々を忘れてはならないとは思いますが。
チカーノソウルやレアグルーヴ周りの音に魅了されている、音楽ラバーたちには必ず響くルートだと感じます。
UK音楽の流れが短文にてよくわかるライナーノーツも素晴らしいので読んでほしい一品。
炭坑労働者のストライキとスペシャルズの存在意義をきっちり書いてくれているところがとても嬉しい。
CD盤面 M-:Mint Minus 美品
ジャケット EX:Excellent 経年劣化があるも全く問題のない状態・良品