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TIM BUCKLEY / LIVE ATTHE TROUBADOUR 1969 CD

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70年代に入りロックが新しい形態へと進み、より細分化されていきます。
各国で個性的なロック形態が確立される中で、アメリカではサイケデリックロック、ヒッピームーブメント、1969、今作と同年に行われたウッドストックフェスティバルが起爆剤となり、ロックが音楽の先端に躍り出る前夜、確実に独自の美学にて"ひとりロック"を実践し、アメリカの地にて革新的なサウンドを生み出したjimi HendrixにJanis Joplin、The Doorsなどとは違った地層を作り出したtim buckley。
その歌声と存在はロックとフォークの理想の混合が聴こえてきます。
繊細なギターサウンドと共にジャズやブルース、ブラックミュージックの要素が入り混じり、70年代のソウルやファンクの未来を映し出したような世界線はその後のアメリカの音楽に大きな影響を与えたことは言うまでもありません。
今作はtim buckleyの1969年のライブ盤であり、彼のサード・アルバム「Happy Sad」と、4枚目の「Blue Afternoon」の間にレコーディングされたライヴで、未レコーディング6曲が納められており、なんと若干21才のBuckleyの歌声はジムモリソンもそうですが、強烈な個性に時間が歪みます。
そのルーツが自らのものになったフォーク・ロックの世界を聴いてほしい。
陶酔的なフォーク・ジャズの世界、Buckleyの12弦のサウンドにギターのLee Underwood、ヴァイブのDavid Friedman、そしてベースはPentangleのメンバーのDanny Tompson。
予算の関係上、コンガと本来のベースのJohn Millerはこのツアーには参加していないようで、リズムセクションが抜けた結果、Buckleyの本来の純粋な音楽が聴こえ、これがタイムレスな力強い音楽となっています。
94年リリース作品であって、このような60年終わりから70年代にかけてのムード一色になる前夜にして、90年代のオルタナティブロックの世界線とこちらのライブ版が繋がると感じるのも、カウンターカルチャーとして現れたロックは形態や主張を変えながらも、人間の奥にある感情と原始的な響きが同時に鳴り、"かき消された静寂"を鳴らしているに違いないと感じるのもこのようなライブ盤を聴くと、HappyとSadが同時に鳴るこの世界線は年代はタイムリーなリリースとして、90年代に確実に浸透したと見ているのも、90年代まではこの思想は生きていたのではと思うわけで。
息子のJeff Buckleyが90年代に現れ、父と同じく天国へ行き、ニルバーナのアンプラグドのライブなどを聴いていると、今作のムードと違和がないところを聴いてロックを再確認する。映画や音楽もそうですが、プロデューサーやアイドルグループが中心になる前のひとりの人間の存在を聴いているような、映画は監督ではなく、俳優であるように、ロックはそのようなことを言葉にした名称なのかもしれないとこのようなライブ盤を聴いていると思ってしまいます。
聴く者の背骨を震わせる、その透明感とバランスはバス通りに向かって大声をあげることや、トランペットのものまねをすることで鍛えたのだというから、普通ではない歌声が出来上がることは必然だったのかもしれません。
ColtranのサックスをHendrixがギターにしたのであれば、Buckleyは同じことを自分の声に対して課したのだと感じます。
GoodbyeとHello。
HappyとSad。永遠の対極を歌う歌声を聴いてください。

CD盤面 M-:Mint Minus 美品
ジャケット EX:Excellent 経年劣化があるも全く問題のない状態・良品

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