Hayashi Takuya / Impromptu 1
¥1,800
SOLD OUT
こちらの作品、調べてもなんら情報が出てこず、ミニマムな装丁も素晴らしい、ジャケの少ない情報の中から想像するしかないこちらのピアノ作品、白に凛とした青で書かれた情報と広島平和記念公園の折り鶴の塔の写真が裏に一枚あるだけ、あとは帯の言葉通りの演奏が収められた、一曲40分超えの一発録音。
この99年から00年初頭は70年代リバイバルが本拠地へと進んだ年であり、ディープな実験音楽や"アングラ"の世界線がピックされたディープゾーンに入った時期。
monoで録音された、その音はデジベルが少し違った強烈な旋律であり、これはロックやノイズなどの部類として聴いて良いのではと言ったような強烈な音が録音されています。
ある現場でご一緒したハードコアパンクのあるボーカルがグールドのピアノはチ⚪︎コと言っていた価値観が通用した良い時代。
こちらの作品は99年作で、レーベルの情報もまるで無く、ショパンが作曲した「即興曲 第1番 変イ長調 作品29」を指すことが一般的で、情報も確かに重要なのですが、燃える青い炎が聴ける力作。
これはどんな想いでこの旋律を弾いていたのかは本人Hayashi Takuyaというピアニストしかわからないようなことなのかもしれませんし、"僕にとって即興の演奏は命懸けです"と帯に書かれてある通り、自らの心臓を細かく切って取り出すような、なんとも繊細にて力強い音が聴けます。
これはここ最近の録音物では聴けない代物かと。見えないものに命を感じ、それを摂取して生きている実感を感じる錯覚を覚え、絶対的に手に入らない肉体を追っかけるように、幻と現実がこの音盤から聴こえてくるはずです。
本当はその人しかわからないことが、多種多様の幻想を生み、また劣化するように語られて、また新しく"カオス"が生み落とされる。
そのような"遊び"だったはずが、いつの間にか劣化して無くなってしまったのが重要な"遊び"であって、この消えた楽園は一番に大切なものだったと臓物を引っこ抜かれるように音に殴られ、何かがまた再生する様を体験出来るように思います。推薦盤。
CD盤面 M-:Mint Minus 美品
ジャケット EX:Excellent 経年劣化があるも全く問題のない状態・良品