Chick Corea & Return To Forever / light as a feather CD
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多作なチックコリアのディスコグラフィーのなかでも人気の高い今作は地面を溶かすECMのマンフレッドアイヒャーから逃れての"地に足がついた"力作。73年作。
ECMからリリースされた前作の"Return to Forever"はECM特有の静けさと緊張感が牛耳るなかでのサイケ、ブラジリアン、溶けるようなエレピ、ライトジャズファンクが見事に融合した名作で、こちらの作品を聴いた時にフローラプリムとアイアートが当時ブラジルにて作り上げていた、彼ら独自のアマゾン的呪術サイケデリアな作品群との整合性がとれるわけで。
同時期に作られたフローラプリムのButterfly Dreamsも最高で、彼らが言葉では無く、音楽にて繋がっていたことがわかる作品群は追って聴いてほしい。
しかしながら、チックコリアのフェンダーローズの魔術的な音はたまらない。
身体の一部と化した楽器の音が1番に凄い。
これはレイハラカミなどとも通ずる流れる音の洪水。
前作にてチックコリア自身もやりたかった世界をやり切ったように思うわけで、今作リリースから5年後ぐらいに訪れるクロスオーバーやフュージョン作品のことを考えるとかなり早い動きだと感じます。
だからこそのどこにもない比率がこの作品と前作のなかでは生き続けています。
やり切った後に何をやろうとした時に、同じことをやらないというのがまた良く、ブラジル音楽やローズの世界はそのままにまるで違った音響のなか制作されているのが最高。
昔からよく言われていたのが、マンフレッドアイヒャーの手にかかると全てECMという額縁が用意されるわけであって、そのように決められた世界を超える存在は必ずECMを飛び出して活動を始めるわけです。
チベッツもチックコリアもパットメセニーしかり、エバーハルトウェーバーはECMにいながら、アイヒャーとも良い関係を保ちながら、最高の作品を作り続けているところをみると、それはそれで凄いようにも思うのですが。
今作はCDが良いと思える作品。
知らぬ間に眠りにつくぐらいがちょうど良い、名作世界を聴いてほしい。
CD盤面 M-:Mint Minus 美品
ジャケット EX:Excellent 経年劣化があるも全く問題のない状態・良品