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MASAHIKO SATOH RANDOOGA / まほろば CD

¥2,500

SOLD OUT

佐藤允彦と言えば、70年代のジャズを探っていくと必ずぶち当たるピアニストだと思います。バークリー音楽大でジャズを学び、その後、数々の国内外の音楽家たちと競作を行うわけですが、フリージャズから現代音楽、ジャズファンクからミニマルミュージックまで、ジャズを起点に広範囲にて自らの音楽を作ってきたジャズピアニストだと感じます。

そんな佐藤允彦の93年作。

こちらは何とも氏のレアグルーヴ作品なんかとは別枠で聴かなければならない作品のように思えます。
日本にも到来したワールドミュージックブームにぶち当たる今作は現在注目される日本の音楽家たちが陣営を固めているところがまた良いわけで。

このワールドミュージックブームは、ここ日本だけのブームではなく、世界中で驚かれた事実が共有されたインターネット接続前の良い風景。世界各国の音楽レーベルや音楽家の動きがグローバリズムと共に旧世界の超絶世界が動き出した瞬間。
日本では西武グループが仕掛けた策略であり、ここ日本においても、この流れから注目され、未だ生き続けている民謡や音頭なども数知れず。
それは白人社会が作り上げた音楽世界だけではなく、それ以外に広がる、広大な文化や歴史を通して見える、多様性をロックやジャズへと再構築が成された時間であり、研究者でもあった音楽家たちが70年代の終わりには薄ら見えていたであろう第三世界や第四世界に密かに脈打っていた未来音楽が現実へと姿を現し始めた時間。

今作は民族音楽、フリージャズ、チンドンに音頭、実験音楽などの要素が技巧を通して、それはまるでリズムが編まれていくような過程を聴いていくような宇宙。

ウェザーリポートより断然おもろいことをやっている、超絶演奏と独自ワールドミュージックをつら抜く一曲目"武州狩声節"の裏打ちでユラユラ揺れるシンセサイザーに各自唸る民族楽器類の混血がこれまた凄い。

ピアノとシンセはもちろん佐藤允彦で、今や海外人気の方が高いのではと思ってしまう、マリンバの高田みどりに、先日天国へ行った、坂本龍一などとの競作も素晴らしいYAS-KAZが参加。
きっちり当時のワールドミュージックしているところが良く、アーバンなムードまで兼ね揃えている独自の音がコンポステラなどが提示した硬派なクレズマー音楽論などとはまた違った、商業的な立場からの追求を行っているところが良いわけで。

何次元もの世界線が同時に鳴り、その鳴りはひとつの音楽として建つ世界線は、なんともこの惑星に住む生き物の如く、幻想と化したグローバリズムの理想系を音で表しているようでいて、当時の死の香りがした大都会の孤独をも浮き彫りにする楽曲群は白眉。

篠田昌已が率いたコンポステラの作品群が出たほぼ同時期、90年初頭にこれだけの音を出す音楽家たちが同じ街にひしめき合っていたことがよくわかる録音物で、追求はコマーシャルにはなれず、各自音楽家が本物を追求した瞬間が90年初頭の東京界隈の音の集まる場所にて鳴らされた、まだ"表現"が生きていたことを証明する、重要な録音作品。

CD盤面 M-:Mint Minus 美品
ジャケット EX:Excellent 経年劣化があるも全く問題のない状態・良品

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¥2,500

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