The Windham Hill Sampler of New Electronic Music V.A / SOUL OF THE MACHINE CD
¥1,600
SOLD OUT
ギタリストのウィリアム・アッカーマンによって作られたレーベル"ウィンダム・ヒル・グループ"。
発足当初はアッカーマンのフォーク作品をリリースするために作られたようなのですが、日本でも人気を博した看板アーティスト、ジョージウィンストンのヒットなどもあったことからクラシックとジャズ世界の混合、それはドイツのECMの概念を(全然別物ですが)よりシンプルにアメリカ式自然回帰志向へとレーベルスタイルを確立していったことが、80年代に入っての最盛期において、アンビエントが商業化したときに誤用されたであろう、"ニューエイジ"という枠組みに見事はまり込んだことによって、ウィンダム・ヒルはニューエイジミュージックの代表レーベルと語られることとなったのだと思います。
そんなアコースティック主体のウィンダム・ヒル・レーベルの新しい取り組みとしてエレクトロニクスを主体とした作品群を集めたコンピがこちらの作品。
10年目にあたる節目ということもあって、新しい動きとして、エレクトロニック・インストゥルメント、シンセサイザーやコンピュータ技術を駆使したエレクトロニック楽器による新しい音楽を想像していた状況下において提示された、こちらのコンピレーションにはアコースティックとエレクトロニクスの混合種に当時の最新機材での音楽作品など、ヴェイパーウェーブや環境音楽が好きな人にはたまらない音源が目白押し。
今や何回も回ったあとの世界においては、このようなある種、擬似ポジティブな世界線はSF的オリジナリティを感じたり。
独自のバランス感覚だからこそ、ここでしかないオリジナリティを保っているのだと思いますし、これがもう少しブラックよりのジャズフュージョンなどに傾いていたのなら、少しでもズレていたのなら、かなりスレスレの線上を浮遊していたことは間違いなく、なんとも奇跡的に思えたり。
しかしながら、panの使い方や最新の機材での音作りは聴けば聴くほどに凝って作られていますし、ミュージシャンが社長として作り上げられていた会社の良いところが出ているように感じます。
どの分野もそうですが、オーディオを知らない人たちがオーディオを作ったり、漫画を読んでいない人たちが漫画を作ったり、音楽を作ったことのない人がレコードやCDを販売するような、そんな世界線が現れる前のストレートな世界。
この路線に踏み込めたのも、"ヴェイパー・ドローイングス"を発表しているマーク・アイシャムの作品群や日本代表のインテリアズの作品などでの手応えを感じたからだと思ったり。
電子楽器に人間の心(soul)を語らせることを念頭に作られた作品群は、後のエレクトロニクスを駆使した音楽が歩んだ道のりであり、このような動きが後に"環境音楽"という音楽へと発展していくと思っていて、なんともECMよりはまるで音楽的強度は無いものの、このようなスタイルがある程度の商業的に成功し、実験的なインスト作品の生きる場所を作っていることを考えるとこのウィンダムヒルの動きはやっぱり外せないように思います。
CD盤面 EX+:ごく軽い擦れあるが目立つノイズなし・良品
ジャケット EX-:軽いスレ、傷や汚れ、シミがある状態・並品