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Fishmans / Fishmans Aloha Polydor CD

¥2,600($16.47)

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1999年3月15日の佐藤伸治逝去にともない、活動を停止したバンドながら、その後もバンドが作り上げた作品群に対しての評価は高まる一方であって、今や海外にまでコアなファンを会得するまでに受け入れられているFishmans。
J-popsのフィールドにて活動を行っていたと今となっては嘘のような作品群から放たれる革新的な音作りは30年近く先を行っていたと思うしかなく、この2026年の現状を98年のバンドメンバーたちが知ったのならどう思ったのだろうと考えたりしていました。
聴くことでしか近づけなかった人たちにとって、これから聴いたことのない凄まじい現象に出会えた可能性が粉々に消え失せた事実に怒りにも近い行き場の無い魂が宿ってしまった文章が数多く残っているところも、"98.12.28 男達の別れ"の完成したバンドの音楽が残したエネルギーであって、活動休止した数年のミュージックマガジンや、今作のライナーノーツにも、強烈な気持ちが刻まれているように感じます。
"音響"をバンドが操ることの実践、それは同時代にニーズとなった、"変わった音"や"実験的"な観点とはまた違った試みにて音響を操ることを行ったことがFishmans特有であり、彼らが見えていた良い音楽には音響が必要だったように思うのです。
佐藤伸治はアントニオ猪木信者でもあったので、なんとも"考えるな感じろ"の精神が宿っていてもおかしく無い音楽を彼らは"感じるな、波形を見よ"と現実的な音を操ったところがユニークな世界を生んだ理由だと思っています。
それは音作りを行っていたzAkがFishmansの母体だったことは言うまでもないと思います。
Fishmansはポリドールへ移籍後、世界で一番に早いプロツールズを使用して、渋谷に作り上げた通称"ハワイスタジオ"にて制作された世田谷三部作、彼らが一番に凄まじい作品群を作り上げた想い出の地をテーマにした99年にリリースされたベスト的今作は、その後リリースされた編集盤とはちょっと別枠のような作りだと感じます。
海外や今の日本の若い世代に、やっとこさ彼らが作り出してきた音楽の凄まじさが関係者や当時のフォロワが夕暮れのように人生を歩み出し、山へと姿を落とす27年後、それは"正当"に音楽として伝わったように感じています。
Fishmansのその後を考えた時に、オレンジが空中キャンプの前夜であり、その道のりは続いて、彼らの音の骨組みでもあるレゲエ、ダブ、テクノ、ダウンビートのムードの波に乗り、真っ先に抜け出すような、気持ちの良い音のミニマルの中にある彼ら特有の集合体に向かったように思うのも、ハワイスタジオの良い時間が作り上げたであろう、彼らの完成した夜空を提示したナイトクルージング、ラバーズを完全なる自分達のサウンドに吸収したマジックラブを通過した後に訪れるのはダブやアンビエントの行き着く浮遊の上で夜空に触れたような、あのナイトクルージングの地続きとも言える、国民的アイドルSMAPに提供した唯一作である
"それはただの気分さ"の佐藤伸治歌唱バージョンが今作には入っていることがこの作品の1番の目玉だと感じます。
ここまで来る道のりで会得したマジックを惜しみなく唱えて固有の音楽表現から抜け出して作り上げたバンドサウンドは叶うことのないFishmansの次なる作品を探る大きな手がかりとも言えるような、彼らがたどり着いた"浮遊"の完全版を聴いてほしい。
もう既に未来を映し出している瞬間はあると、このような楽曲を聴くと思ってしまいます。

CD盤面 EX+:ごく軽い擦れあるが目立つノイズなし・良品
ジャケット EX-:軽いスレ、傷や汚れ、シミがある状態・並品

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