KRAFTWELT / ELECTRIC DIMENSION CD
¥1,600($10.14)
SOLD OUT
クラフトワーク。ドイツ語でクラフトヴェルク。"発電所"と呼ぶこのグループは60年代終わりにドイツに流れ込んだ実験音楽や現代アート、ハプニングにフルクサスといった前衛の波を受け、コンセプチュアルアートの概念を思想に持ち込みながら70年末期には、アメリカのウォーホルらのポップアートの概念を彼ら独自の世界線で展開したことにより、最終、自らがロボット化(人間解体)するといった方法へと着地したことが、クラフトワークのユニークなところだと思います。
アルバム単位の作品作りではなく"クラフトワーク"を作っていくためのコンセプトを導入して、そのルールの中において、ヴィジュアル、音楽全てが一点集中したことによる、相乗効果は計り知れないエネルギーを生み出し、その後もその手法は環境や時代が違う場所にて地続きとなっていきます。
反骨を持ち続けたことがこのような結果を生み出し、ジャーマンプログレの面々とは俺たちは違うと、CANなどにみるヒッピー思想を毛嫌いして、タンジェリンのような英語を使ったバンド名は全否定した、自分たちの国"工業国ドイツ"らしさを突き詰めたアートフォームが結果、音楽という表現を通し、見事なまでに完璧な工業製品を作り出してしまったことがクラフトワークが神と言われる所以だと感じます。
なぜなら、現在の音楽の状況を見れば一目瞭然
であり、もう全人類クラフトワークのアートフォームーの内にて音楽制作を行っているわけだから、なんとも全ての音楽の始祖のような幻想が時間が経れば経るほどに大きくなっていくわけで。
黒人音楽が白人音楽に与えてきたインパクトは昔から大きいわけですが、大きな例で言えばビートルズはまさに影響下にあるわけですが、黒人が作り上げた表現を白人がビジネスへと変えていくことが、カデット的な音楽ビジネスの基本的なルートだったところ、ヒップホップやデトロイトテクノなどを見てもそうですが、クラフトワークが唯一その"反対の現象"を起こしている、白人が音楽表現を通して唯一黒人へお返ししている稀な出来事だと思うのです。
そんな彼らが作り出した工業製品は若い世代によってまた新しい道を切り開いていくわけであって、90年代に入ってはその同行を見つめ、生まれ出る"更新"を意味した新しい現象を大木のように見ていくことが彼れらクラフトワークの表現のようになっていくのも90年代に入って、クラフトワーク愛を爆発させたテクノ的な方法論にてクラフトワークを現代的かつ個人的な領域にてアウトプット出来る時代に差し掛かっている、まさに次なる面白い時間に入っていったのが90年代だと感じます。
そんなクラフトワークに影響を受けたデンマークの4人組バンド、クラフトヴェルトもクラフトワーク的現象のひとつの面白い結果だと感じます。
クラフトワークがやって来た思想をもきっちり理解しながら、新たな"テクノ"の世界を作り上げているところが最高で、クラフトワークという人工知能がクラフトワーク的な方法論にて、新たな世界を作っているような錯覚を覚えるぐらいに作り込まれた、90年代的エレクトロニック・サウンドを堪能してほしい。
クラフトワーク云々関係なくとも90年代のテクノの醍醐味が詰め込まれていて、なんともクラフトワーク的マニアックな作りが堪能できる本作は当時の日本のテクノ勢の音を彷彿とさせる瞬間も聴きとれますし、そう考えた時にクラフトワークの影響下から生み出された音楽は計り知れないぐらいに世界中に存在することがわかるわけで。
クラフトワークが作り出した地平が新しい大陸を作り上げ、生命が宿り、まさに増殖し街を作り上げていたことがよくわかる力作。
CD盤面 EX+:ごく軽い擦れあるが目立つノイズなし・良品
ジャケット EX-:軽いスレ、傷や汚れ、シミがある状態・並品
帯あり