Stereolab / Cobra And Phases Group Play Voltage In The Milky Night CD
¥1,400($8.85)
残り1点
International shipping available
クラウトロックにプログレッシブロック、モンドにジャズにブラジルや映画音楽など、広範囲にマニアックな世界線を混合させ、独自のスパークを生み出してきた、ステレオラブ。
90年代を彩った"渋谷系"なるレコード店文化を背景に生まれたポップカルチャーをひとつのバンドが体現していたようでいて、ロックが持つカウンターを骨組みにしていたところがなんとも渋谷系に混ざらず個を保っていた大きな理由だと感じます。
知性はジャンルを飛び越え、才人たちを巡り合わせて、歴史的名作が生まれていくわけで。
ハイラマズのショーン・オヘイガンも在籍していた時期もあったりとマスロックの始祖、00年の象徴とでも言える"音響派"なるロックの次なる形が形成された重要な時間において、その中核にいたアーティストたちのポップカルチャーからの実験返答とでも言いたい動きがステレオラブにはあったように感じます。
そんなバンドが寺山修司の短編映画"トマトケチャップ皇帝"からそのまま拝借した名作"エンペラートマトケチャップ"からタッグを組むのは、シカゴにてインストロックの地平を開いた、トータスや独自の歌路線を作り上げたシーアンドケイクなど、自前のスタジオ、"Soma Electronic Music Studios"にて、けったいな作品を作り続けていた、シカゴ音響派のドン、ジョンマッケンタイア。
マウスオンマーズやジョンマッケンタイアが共同で作り上げた前作、"ドッツ・アンド・ループス"はエレクトリックな実験の最中、打ち込みマシンなどを駆使し、当時、白人のインディーズロックバンドのカテゴリーに入っていたであろうバンドがまさかの"ヒップホップと未来の実験"を誰よりも早く行っていた事実が聴けるところがまた面白いわけで。
ポップスの未来形を作り上げたステレオラブの音楽は彼らが目指した、音の真髄に近づくことになるのも、このバンドの完成形が今作ではないかと思ったり。
前作の"ドッツ・アンド・ループス"の実験エレクトロニクスとポップス感はそのままに、そこに力を貸したのが、ジョンマッケンタイアと当時ソニックユースにも在籍していた、ジムオルークといった、シカゴ音響派の一派。
今作がリリースされた99年当時、オルタナティブロックから実験音楽やエレクトロニカに音響派といった音楽に陶酔していた身としては、このようなスキャットや渋谷系なるムードは洒落た音楽過ぎたこともあって、エンニョモリコーネといったような、大きな"保険付きパヤパヤ"であったとしても、そのパヤパヤを簡単には凝視できない中で、唯一俺でも聴ける"パヤパヤ"がステレオラブの"パヤパヤ"だったような。
従来あった音ではなく、バンドが作り上げた新しい路線を成長させて、独自の私的AORを聴かせたことがステレオラブの一番凄いところだと感じます。
CD盤面 EX+:ごく軽い擦れあるが目立つノイズなし・良品
ジャケット EX-:軽いスレ、傷や汚れ、シミがある状態・並品